労災保険の仕組みと手続き

 

サラリーマンやＯＬなど会社員（労働者）の方にとって、労災時で重要となる「労災保険」は最低限知っておいた方がよいでしょう。

 

一般に労災とは、「労働災害」の略で、業務上または通勤途上において、負傷や疾病、障害、死亡する災害のことをいいます。

 

例えば、会社員の方が書類の運搬中に社内の階段で転んでケガをしたような場合は、健康保険から給付されるのではなく、労災保険から給付されることなります。

 

この労災保険については、会社（事業主）が保険料を全額負担するので、加入しているという認識がない方も多いですが、一人でも労働者（アルバイト・パートタイマーなども含む）がいる会社（事業主）は、手続きを行っている・いないにかかわらず、すでに労災保険関係が成立しています。

 

ここでは、勤務中や通勤中の事故の際に重要となる労災保険の概要について見てみましょう。労災保険は、労働者災害補償保険法（労災保険法）に基づく保険制度で、業務上災害または通勤災害により、労働者が負傷した、疾病にかかった、障害が残った、死亡したといった場合に、被災労働者またはその遺族に対して所定の保険給付が行われるものです。つまり、社内や出張時はもちろん、通勤時の交通事故なども対象となります。

　ツイート